
2025-10-17
ジャカランダが素敵な季節となりました!
朝の空気が少し暖かくなってきたな〜と思ったら、街がふわっと紫色に染まってくる。
ブリスベンでも春を感じられる瞬間です。
ところで、「ジャカランダって何?」と思われた方もいますよね。
ジャカランダは南米原産の木で、紫色の小さな花をたくさん咲かせる落葉樹です。
オーストラリアでは街路樹としてとても人気があり、10月から11月にかけて見ごろを迎えます。
モリモドキ属(Wikipedia)
ジャカランダの見ごろはあっという間で、気づくともう散ってしまいます。
花びらが落ちて、紫のじゅうたんになった道を歩くのもまた風情があります。
オーストラリアの日差しの強さの中で見る淡い紫色は、日本の春の桜とはまた違う魅力があります。
南半球の初夏を知らせてくれる花として、地元の人にも長く愛されています。
私の娘はジャカランダと言えなくて、「ママ、カランダ!」と報告してくれます😊
春を感じられるこのジャカランダですが、オーストラリアの大学生の間では、
「ジャカランダが咲いたら試験が近い!」というちょっとしたプレッシャーの季節らしいです。
「花が咲いた=勉強しなきゃ!」というサイン。
特にシドニー大学やブリスベンのクイーンズランド大学などでは、キャンパスに見事なジャカランダが咲き誇るので、「ジャカランダ・カース(呪い)」なんて呼ばれることも。
日本の「桜と入学式」のように、オーストラリアでは「ジャカランダと試験期間」がセットで思い出されるんですね。
有名なジャカランダの名所は、ニューサウスウェールズ州のGraftonという街。
毎年「ジャカランダ・フェスティバル」が開かれるほど有名で、街全体が紫色に包まれるそうです。
観覧車やマーケット、パレードもあって、お祭り騒ぎだとか。
残念ながら行ったことないですが。
もしシドニー近郊なら、KirribilliやMcMahons Pointもおすすめ。
ハーバーブリッジ越しに紫の花とオペラハウスを一緒に眺められます。
ブリスベンだと、New Farm ParkやSt Luciaの辺りが有名。
特にSt Luciaのクイーンズランド大学のキャンパスは、まるで紫のトンネルみたいになるそうです。
アンテナの低い我が家は見たことないですが。
それでも、車で走っていると至る所に紫の花が咲いているのが見られます。
並木道というよりは、普通の常緑樹の中にポツンと紫の木が一本という感じで、
それもまた粋ですね。
ジャカランダの花言葉は「名誉」「栄光」、そして「すばらしい予感」。
なんだかいい言葉揃いですね。
短い期間しか楽しめないからこそ、この季節を楽しみたいと思います。
ジャカランダ以外にも、春のブリスベンはカラフル!
💛 Golden Trumpet Tree(ゴールデン・トランペット・ツリー)
鮮やかな黄色い花が咲く木。ジャカランダと同じ頃に見ごろを迎えます。
こちらも南米ブラジルの半常緑樹/半落葉樹。
ブリスベンにやってきたのはわりと最近らしいです。
Golden Trumpet Tree(Brisbane City Council)
❤️ Poinciana(ポインシアナ)
真っ赤な花をつける木。ジャカランダのあと、夏の始まりに咲きます。
こちらはマダガスカル島原産で、日本では鳳凰木と呼ばれるとか?沖縄県でよく見られるそうですね。
Poinciana(Delonix regia)
-- ジャカランダの紫、トランペットツリーの黄、ポインシアナの赤 --
この3色が揃うと、ブリスベンの街がカラフルで、あぁ春だなって気がします。
そして短い春が終わり、すぐに夏がやってきます。