オーストラリアで出会った日本語絵本たち

2025-08-07

最近、娘と絵本を読んでいてふと昔のことを思い出しました。
長女が2歳くらいの頃、私たちはシドニーに住んでいて、よく近くの図書館に通っていました。

シドニーには日本語の本を置いている図書館が意外と多く、私の住んでいた地域の図書館でもいろいろな国の言語コーナーに"Japanese'"という一角があって、何冊かは日本語の絵本が見つかりました。
海外にいながらこうして日本語の本に触れられる環境があるのは、本当にありがたかったです。

そんな中で覚えているのが、こちらの2冊。

📕 『おやおや、おやさい』

おやおや、おやさい(福音館書店)

作・石津ちひろ / 絵・山村浩二

野菜たちがマラソン大会で走るというユニークなお話。
言葉遊びが満載で、微妙に韻を踏んだリズムがクセになります。

私のお気に入りフレーズは、

かぼちゃのぼっちゃん、かわにぼっちゃん

このフレーズが妙にツボで、何度も読んでいるうちに私が暗記してしまいました。
ちょっとしたツッコミどころもあり、大人も楽しめる絵本です。

📘 『もう ぬげない』

もう ぬげない(ブロンズ新社)

作・ヨシタケシンスケ

2018 年の MOE 絵本屋さん大賞も受賞した、あの『おしっこちょっぴりもれたろう』の作者さんによる一冊。
服が途中で脱げなくなった男の子が、そこから妄想をどんどん膨らませていく姿がなんともユーモラスです。

私はひとりでケタケタ笑っていたのに、娘はなぜか真顔……。
この温度差もまた楽しい、思い出の一冊です。


最近ではブリスベンに移ってきましたが、こちらでも日本語の絵本を探すことができます。
特におすすめなのが、街の中心部にある Brisbane Square Library

ブリスベンでは日本語の本が置いてある図書館は限られている印象ですが、
この図書館には日本語の本や児童書が比較的豊富に揃っていて、読み聞かせにもぴったりです。
大人向けの日本語の本もたっぷり置いてあります。
大きくて開放的な空間で、子ども連れでも利用しやすい雰囲気も魅力のひとつ。

絵本の読み聞かせは、子どもだけでなく親にとっても記憶に残る時間。 ちょっとした週末のお楽しみに、図書館にふらっと立ち寄って、お気に入りの本を見つけてみてはいかがでしょうか?

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