チャイルドケア探しと補助金の話

2025-07-23

オーストラリアでの子育て生活で避けて通れないのが「チャイルドケア(保育施設)」探し。 私は長女・次女ともに 1 歳前後のタイミングでチャイルドケア探しを経験しました。

実際にやってみて思ったのは、日本とはシステムも雰囲気もかなり違う!ということ。(日本で保育園探ししたことないので、何とも言えないですが。) この記事では、見学・申し込みの流れから、補助金制度(Child Care Subsidy)まで、私が体験したチャイルドケア事情を紹介します。


チャイルドケアの種類と特徴

オーストラリアにはいくつかの保育サービスがあります。

  • Long Day Care(ロングデイケア)
    日本で言うところの保育園(たぶん)。長時間対応。私たちが利用したのもこちら。 週 1 日~ 5 日、空きさえあれば希望する曜日に通える。

  • Family Day Care
    登録された保育者が自宅で数名の子どもを預かる少人数制。家庭的な雰囲気。

  • Occasional Care / Casual Care
    単発の一時保育。空きがあれば予約可能。

  • Kindergarten / Preschool(州によって呼び方が異なる)
    学校準備のための幼児教育施設。4 歳前後から週 2〜3 日通うことが多い。


チャイルドケア探しのはじまり

私が最初にチャイルドケアを探し始めたのは、長女がちょうど 1 歳になったころ。 当時住んでいたシドニーでは希望者が多く、半年〜1 年待ちが当たり前とも言われていました。 妊娠したらとりあえずリストに名前を載せておくという噂も。 情報弱者の私は娘が 1 歳になってそんな事実を知り、戦々恐々。 しかし、私が住んでいたのはシドニーの街中から電車・バスで約 1 時間の郊外。 ラッキーなことにいくつか空きのあるチャイルドケアがちらほらありました。

まずは気になる施設をリストアップ

  • Care for kids というチャイルドケア探しができるサイトで近所のチャイルドケアをリストアップ。
    https://www.careforkids.com.au/

    このサイトでは、地図上に施設が表示され、種類で絞り込みなどもできるので便利! 曜日ごとの空き状況なども載っています。 オーストラリアでは週 5 日毎日ではなく、週に 2、3 日など、自分たちの状況に合わせて保育園に行く曜日を 選べます。娘の保育園でも週 1 日だけ来ている子から週 5 日毎日いる子も。 2 つの保育園を掛け持ちしてて、他の保育園に週 2 で通っているという子も。

  • Google マップや口コミサイトも活用しつつ情報収集。 長女の時も次女の時も最寄りの保育園は空きがなく、 家から車で 10 分くらいの範囲でいくつかの保育園を探しました。

目星がついたら施設に直接連絡して見学予約

基本的に見学は事前予約制。メールや電話で希望日時を伝えます。 施設によっては見学会の日程が決まっていることも。 長女の時はまだホームページから申込みのできるところは少なくて、だいたい電話して空きがあるかを確認して、空きがあれば見学したい旨を伝えていました。だいたい翌日から次の週くらいで見学させてもらえるところが多かったです。当時は(今もだけど)英語で電話するのが苦手で、毎回ドキドキしながら「これも練習、練習」と言い聞かせて電話かけてました。

見学時のチェックポイント

  • 園庭や遊び場の広さ、清潔さ
  • 食事の提供方法(アレルギー対応など)
  • 先生たちの雰囲気(丁寧に対応してくれる?ピリピリしてる?)
  • カリキュラム内容やデイリースケジュール
  • 保育料(初めて聞いたときは一週間か一か月分の料金かと思うほど保育料高いです。)
  • 入園の申請方法

気になる費用は?補助金でいくら変わる?

チャイルドケア費用は、施設や地域、預ける時間によって大きく異なります。
費用の目安として、ロングデイケアだと1 日$120〜$180 程度!!
週 3 日通うと、月に$1,500〜$2,200 ほどかかることも!!
となると家計が心配ですが、ここで頼りになるのが Child Care Subsidy(CCS) という政府の補助制度です。 正直なところ、CSS があっても辛いんですが、なかったら週 1 日でもためらうので、本当に有難い。 長女の時は通い始めて早々コロナが流行して、諸事情によりしばらく保育料が無料になりました!

Child Care Subsidy(CCS)とは?

オーストラリア政府によるチャイルドケア費用の補助制度です。
https://www.servicesaustralia.gov.au/child-care-subsidy

  • 家庭の年収や就労時間、子供の人数などに応じて、費用の最大 90%が補助される
  • Centrelink という政府の社会福祉機関を通じて申請
  • 補助金は保育園からの請求から自動的に差し引かれるという形で支払われます

申し込みのタイミングと準備

ここ良いなと思って、空きがあったら入園したいと伝えると、必要な書類やら手続きやらを説明してくれるという流れがほとんどでした。他の施設も見る予定の場合は、後日連絡するね。で大丈夫でした。たぶん我が家が郊外だからなのか、全体的にいつでもウェルカムな雰囲気でした。人気の施設は 1 年以上前からウェイティングリスト登録が必要なことも。

まとめ:チャイルドケア探しは足で稼ぐ

チャイルドケアは生活に直結する大事なテーマ。
私自身、英語の壁や制度の複雑さに戸惑いつつも、色々な方の手を借りて、何とか娘のチャイルドケアを決めることができました。
今振り返ると、とりあえず見学して雰囲気を確かめるのがとても大切だったなと感じます。 先生たちが押し強すぎるなと感じたところや、安全対策大丈夫かなと感じるところなども。 あとは、施設も先生たちも素敵だし、家から徒歩 3 分!ここにしたい!でも空きがない~ってのもあり、泣く泣く諦めました。 シドニーやブリスベンなどの都市では、日本語環境を提供してくれるチャイルドケアなどもあるそうです。知らなかったー。 もしこれからチャイルドケア探しをする方の参考にでもなればとっても嬉しいです。

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