私の英語学習の歴史

2025-06-25

オーストラリアでは「オージーイングリッシュ」と言って、イギリス英語ともアメリカ英語ともちょっと違う英語を聞くこともできます。州によっても色々な表現があるとか。今でこそ少しはオージーたちとの会話を楽しめるようになった私ですが、ここに至るまでは細く長い英語学習の歴史があります。今回はそんな私の英語学習の歴史を、勝手に振り返ってみたいと思います。

大学入試では英語が足をひっぱる

もともと私は大の英語嫌いでした。学校のテスト中ですら英語を読んでたら寝てしまったなんてことも。 というのも、中学校高校で勉強のための英語しかやってこなかったから。 「人と話すための言葉」としての英語に全く気づいていなかったのでした。 とうぜん大学入試でも英語が一番の苦手で、やりたくないので後回しに。気づけばダントツで苦手科目になっていました。 大学入学後も単位を取れるギリギリだけやって、あとは英語とは縁のない日々でした。

英語と縁のない社会人生活

その後も英語を使わない日々は続きます。 日本人しかいない職場。たまーに海外から顧客が出張に来ることはあっても、その時は英語のできる営業さんを遠くから眺めるだけ。 転職した先でも仕事はほぼ国内のみ。このまま英語とは無縁な生活が続くものと思っていた頃でした。

友達に誘われ何となく英語の勉強を始める

そんなある日、特に何のキッカケがあったわけでもなく、突然その時はやってきました。 友達が「そろそろ我々も英語やっとかないとじゃない?」という何気ない一言から始まりました。 一緒に英語の勉強しようと言ってくれた友達、もう一人の友人と3人で英語の勉強が始まりました。 まずは自分たちの英語力を知るためにも TOEIC を受けてみようと。3人とも 500 点前後という結果。 良くも悪くも足並みがそろっていた私たち。 何から手を付けていいのかも分からないので、とりあえず英単語だ!と単語を覚えて問題を出し合ったり、オンライン英会話をやってみたり、TOEIC の問題集を一緒に解いてみたり、たまに英語だけで喋ってみたり。週に 1 回集まっての英語勉強会は意外と続いたのでした。

TOEIC の点数が徐々に伸びる

最初は 500 点だった TOEIC の点数も、回数を重ねるごとに徐々~~に伸びていきました。 世にある英語スクールの宣伝のように〇ヶ月で 200 点アップ!とはいきませんでしたが、上がったり下がったりしながら、 3 人が同じようなペースで徐々に点数を上げていくという奇跡。 「次の TOEIC で全員 700 点取れたらステーキ食べにいこう!」と鼻の頭にニンジンをぶらさげて。結局全員そろって目標達成したことはなかった気もしますが……。

ラスベガスの絶望

そんな折、友人たちとラスベガスに旅行に行く機会がありました。 これは英語学習の成果を試すチャンス!と意気揚々と出かけて行ったのでした。 しかし、待っていたのは絶望。 バーで話しかけてきてくれたちょっと酔っ払いのお兄さんたち。本当に何言ってるか分からなかった。 ツアーデスクのお姉さんも説明が全然聞き取れなくて、何回も何回も繰り返してもらいました。粘り強く対応してくれた彼女に感謝。

オーストラリアという目標

ラスベガスでの絶望を経てもそんなに急に英語力が伸びることはなく、でも少しずつ続けた分だけ TOEIC の点数は伸びていました。 英語の勉強会を始めて数年後、夫の希望もあり、オーストラリア移住という選択肢が我が家で現実的になってきました。 もう英語が嫌いではなくなっていたものの、英語圏で生きていけるには程遠いだろうという危機感でこの頃はよく勉強していました。 やはり何かの締め切りとか、背中を押してもらえるものがあると人間は強いですね。

そして、いよいよ始まったオーストラリア生活。最初に生活を始めたのはシドニーの郊外でした。 夫の仕事関係の方が家に招いてくれたりして、英語を使う機会も当たり前ですが圧倒的に多くなりました。 うまく言葉が出てこなくて悔しい思いもしましたが、オーストラリアは多民族国家。 英語の話せない人に慣れているのもあり、だれも私の英語の上手い下手を気にしていないことに気が付きました。 知りたいのは私という人間。どこで育って、何が好きで、どんな仕事をしているのか。 みんな気さくに話しかけてくれて、私のジャパニーズイングリッシュに耳を傾けてくれました。

オージーイングリッシュとの出会い

オーストラリアに住み始めて数年後、今度はシドニーからブリスベンに引っ越すことになりました。 シドニーでは都会であることや、自分が接する人の傾向もあって、あまり「オージーイングリッシュ」を気にすることはありませんでした。 しかし、ブリスベンに来てから、数軒先にとても気さくなおじいちゃんが住んでいて、彼の英語がまさにオージーイングリッシュ。おそらくクイーンズランド訛りも加わっているはず。 挨拶はいつも "G'day mate. How ya?(Good Day mate. How are you?のこと) おじいちゃんと楽しく話せるまでには、まだまだ道のりは長そうです。

まとめ

英語が苦手だった私が、偶然のきっかけから勉強を始め、少しずつ英語を学んでいく中で、 オーストラリアという新しい世界に足を踏み入れることになりました。 今だに英語への苦手意識は払拭しきれていないけど、なんとか現地の人と交流できるまでにはなりました。 もう英語も嫌いではありません。それは人と話をするための言葉という認識が強くなったからかもしれません。 学習に「近道」はないかもしれませんが、「続けること」こそが、何よりの力になると実感しています。 これからも、オージーイングリッシュを聞き取れるようになる日を目指して、のんびりでも歩みを止めずにいきたいと思います。

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